無人機シーガーディアンの着陸中止 天候不良のため 海自鹿屋基地 

大型無人機の離発着訓練が中止された海上自衛隊鹿屋航空基地=13日午前、鹿屋市

 海上自衛隊第1航空群司令部は13日、海自鹿屋航空基地(鹿屋市)で同日に予定していた大型無人機シーガーディアン(MQ9B)の着陸を中止すると発表した。飛行経路上の天候を考慮した。6月に始まった試験運用で飛行・離着陸の延期、中止は4回目。

 MQ9Bは2023年から海自八戸航空基地(青森)で試験運用している。海自は鹿屋基地を経由してMQ9Bで東シナ海を警戒監視する検証の一環として9月まで6回ほどの離着陸などを計画している。

 海上幕僚監部広報室によると、鹿屋基地には初めての離着陸となるため、普段より慎重に天候を見極めているという。延期、中止の理由は天候不良が3回、機材不具合が1回。

 防衛省によると、MQ9Bは米ジェネラル・アトミクス社製。全長11.4メートル、幅24.1メートル、高さ3.7メートル。海洋監視用の装備として可視・赤外線カメラや監視レーダーなどを搭載している。

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