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9日午前11時5分ごろ、鹿児島県霧島市の鹿児島空港に着陸しようとした飛行訓練中の小型航空機が進入経路を外れ、空港から南東約2キロの山中の樹木に接触、左翼が下側になった状態で樹上に引っかかった。搭乗者の60~70代の2人は約3時間半後に救出された。けがはなかったが、1人が軽い脱水症状で搬送された。
機体は損傷が大きく、国土交通省は航空事故に認定した。運輸安全委員会は航空事故調査官3人を担当調査官に指名。3人は10日に現地入りし、運航していた新日本航空本社(同市)で関係者に聴取した後、事故現場を訪れた。
同省によると、小型機は9日午前9時55分ごろ、技量維持訓練のため鹿児島空港を離陸し、約2時間後に戻ってくる予定だった。
機体は単発プロペラ機セスナ172P(4人乗り)で、教官と訓練生が乗っていた。着陸前に管制官との連絡が突然途絶え、その約5分後に「林に突っ込んだ」との連絡が搭乗者から新日本航空にあった。事故時、どちらが操縦していたかは不明という。
事故現場では、調査官が機体の損傷状況や傾きなどを調べたほか、上空にドローンを飛ばし、空港との位置関係や周囲の枝の折れ方などを確認した。調査は11日も引き続き実施予定。河上擁一主管調査官(51)は「事故の原因究明と再発防止に努める」と述べた。
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