市販日本酒品評会 純米吟醸部門で1位 純米酒部門で3位 福島県矢吹町の大木代吉本店

トロフィーを手に笑顔を見せる大木社長

 市販の日本酒を対象にした品評会「SAKE COMPETITION(サケコンペティション)2024」の表彰式は12日、東京都千代田区のザ・ペニンシュラ東京で行われた。大木代吉本店(福島県矢吹町)の「楽器正宗 愛山 中取り」が純米吟醸部門で1位、「楽器正宗 純醸」が純米酒部門で3位に輝き、最優秀酒蔵賞にも選ばれた。

 廣木酒造本店(福島県会津坂下町)の「飛露喜 特別純米」は純米酒部門で4位、豊國酒造(福島県会津坂下町)の「豊國 純米大吟醸」は純米大吟醸部門で4位だった。

 東京の酒販店などでつくる実行委員会の主催。純米酒、純米吟醸、純米大吟醸、四合瓶の価格が1万円以上などを条件とした「SUPER PREMIUM(スーパープレミアム)」、海外出品酒の5部門に計千点が出品された。既に公表していた入賞酒の中から各部門の上位10位を発表し、表彰した。福島県酒造組合の鈴木賢二特別顧問ら22人が審査員を務めた。

 大木代吉本店の大木雄太社長は「コメの高温障害に頭を悩ませた酒造りだったが、蔵のみんなの頑張りが成果につながった。受賞した酒は自社の技術の根幹で、さらに磨き上げながら日本酒の需要喚起や市場拡大につながるような開発に挑戦したい」と話した。

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