「連覇おめでとう」大学日本一を祝う 地元スーパーで特売セール 特製弁当や日本酒販売

特売セールを行う平成国際大学女子硬式野球部=加須市騎西のスーパーまるたけ騎西店

 第10回全日本大学女子硬式野球選手権大会で2年連続4度目の優勝を飾った埼玉県加須市の平成国際大学女子硬式野球部が4日、同市騎西のスーパーまるたけ騎西店で、「アスメシ丼」などの特売セールを行った。同店での凱旋(がいせん)報告は2年連続になる。

 アスメシ丼は、加須市と花咲徳栄高校、平成国際大学、人間総合科学大学、株式会社丸武などが関わった産学官連携商品。女子野球の聖地・加須市をアピールする商品で、2022年度にアスリート向けに弁当として開発された。

 特売セールには、同野球部の濱本光治監督(68)と、MVP(最優秀選手)の小泉歩未主将(4年)、左腕篠原花奈投手(4年)などチーム全員の27選手が勢ぞろいした。スーパーを訪れた人から「連覇おめでとう」の声が次々にあがった。

 決勝は、5月20日に高知県の安芸市営球場で行われ、日本大学国際関係学部(静岡)に1ー0で完封勝ちした。篠原投手の好投が見事だった。篠原投手は「完封できて、よかった」と振り返った。選手権での連覇は史上初の快挙になる。

 特売セールでは、アスメシ丼のほか、同野球部が関わっている酒の純米大吟醸「明軽(めいけい)」も連覇ラベルを貼って販売された。いずれかを購入した人にはもれなく「女子硬式野球応援ソング」のCDがプレゼントされた。

 濱本監督は「加須市松永新田には、『女子野球神社』と呼ばれる八坂神社がある。選手権の前に、『力を出せますように』と祈願した。選手権は接戦続きだったが、力を出し切ってくれた」と話し、神社の御利益に感謝していた。

 アスメシ丼を買いに来た同市の尾澤季美花さん(22)は「ずうっと応援している。連覇おめでとう」と祝福した。以前、まるたけでアルバイトをしていた尾澤さん。「アスメシ丼も人気抜群です」とアピールしていた。

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