原油先物下落、米成長懸念と潤沢な原油供給で

Georgina McCartney

[13日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。米連邦準備理事会(FRB)が12日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置き、利下げ開始予想時期が後ずれしたことや、米原油・燃料在庫の増加が売り材料となっている。

0039GMT(日本時間9時39分)時点で北海ブレント先物は0.14ドル(0.17%)安の1バレル=82.46ドル、米WTI先物は0.16ドル(0.2%)安の78.34ドル。両先物とも前日は約0.8%上昇していた。

借入コストの上昇は経済成長を鈍化させる傾向があり、ひいては石油需要を抑制する可能性がある。

トレーダーはパレスチナ自治区ガザの停戦に向けた協議にも注目。停戦合意に至れば、産油地域からの潜在的な供給途絶の懸念が軽減される。

供給面では、米エネルギー情報局が12日に発表したデータによると、米国の原油在庫は先週、主に輸入の急増によって予想以上に増加、燃料在庫も予想以上に増加した。

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