「珍花」カンノンチク咲く 40年以上世話…南島原・相良さん夫妻宅 長崎

相良さん夫妻が手塩にかけ育て、開花したカンノンチク=南島原市

 長崎県南島原市加津佐町の化粧品販売業、相良司郎さん(85)、親子(ちかこ)さん(79)夫妻宅で、40年以上育てたカンノンチク(観音竹)が次々と開花している。カンノンチクの開花は珍しいとされ、夫妻は「葉を枯らすと思って花が咲くたびに切っていた。ご近所さんから珍しい花と聞いてびっくり」と喜んでいる。
 自宅兼店舗を開業した当時、お客さんとのお付き合いで約10センチのカンノンチク1株を購入。以来、大きい鉢に植え替えたり、株分けしたりして栽培してきた。現在は4株あり、それぞれ1メートル近くに成長。黄色いサンゴのような花を毎年咲かせている。
 相良さん夫妻は「朝晩、米のとぎ汁を与えていたのが良かったのかも。珍花なら、これまで以上に大事に育てなきゃね」と笑顔で話した。

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