佐々木麟太郎の注目度・待遇はメジャー級 “大谷の母校の監督の息子”で試合運営側が忖度も?

佐々木麟太郎(C)AP=共同

米国デビュー戦でいきなりの大活躍だ。

米スタンフォード大の佐々木麟太郎(19)がMLB(メジャーリーグ機構)主催の「MLBドラフトリーグ」でトレントンの「4番・一塁」として初出場。三回に140キロ台中盤の速球をはじき返し、右越えの2ランを放つなど、5打数2安打3打点の活躍を見せた。

佐々木が出場したこのリーグは、6チームが前後期に分かれて80試合を行う。前期は7月の全米ドラフトまでの35試合とあって、主にドラフト候補の大学生のアピールの場となっている。

そんな試合に、9月に入学を控えた新入生が出場し、4番を打つこと自体、異例中の異例だ。

今回のデビュー戦にあたり、岩手・花巻東時代に史上最多とされる高校通算140本塁打を放った佐々木をMLB公式サイトは、「日本の強打の天才」として、大々的にアナウンス。MLBドラフトリーグのエグゼクティブディレクターであるショーン・キャンベル氏は「出場機会、環境を与えて、打席に立ち、守備に取り組み、より高いレベルの投手と対戦し、木製バットを振ること、麟太郎にとって全てが有益になるだろう」と、コメントした。

「試合中継では実況アナ氏が『将来のドラフト1位候補』と紹介した一方で、米国内ではまだまだ知名度が低いこともあってか、試合終盤まで佐々木の名前を『サザスキー』と言い間違えていた。八回に入って『輝かしい将来が約束された選手の名前の発音を間違っていたことを謝罪します』とアタマを下げましたが、今回の試合出場はあくまで日本での注目度が高く、あの大谷翔平の母校の監督の息子ということで、運営側が配慮した結果ではないか。MLB公式サイトの破格の扱いも含め、VIP待遇を受けているのは確かです」

とは、現地特派員だ。(つづく)

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そんな佐々木はハリウッドを拠点とする大手代理人事務所とエージェント契約を結ぶなど強力なバックアップ体制が敷かれているが、果たしてドラフトにかかるまで成長できるのか。プロ野球、MLBのスカウトらが指摘する攻守の課題、懸念点、精神面の弱点とはいったい何か。

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