森香澄が“鋼のメンタル”を得るまでの軌跡…フリー転身から1年、SNSアンチコメントに堂々私見

森香澄(C)日刊ゲンダイ

昨年3月にテレビ東京を退社した森香澄(28)が冠番組である「森香澄の全部嘘テレビ」(テレビ朝日系月曜深夜)で、10日の、SNSに投稿したファッションに対するアンチコメントについての私見が話題となっている。

森は、私服をSNSに投稿したところ、「ダサいと言われたりして、『中学生みたい』と言われた。はやりのファッションだったんですよ! 本当にはやってるんです、韓国で」などと振り返った。

さらに、「『中学生みたい』と最初のひとりが言うと、みんな“そうだね”みたいになっちゃう」「誰かが最初に『おしゃれ』って書けば、それがそうなったりするんですよ。だから“最初に書いた人の意見です、あれは”と思ってます、私は」と語った。

これを伝えたニュースのコメント欄は、「韓国ではやってようが、中学生っぽいのは中学生っぽい」などと、またもアンチコメントであふれていた。

森はこうしたアンチコメントへの対応について、5月放送の「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(ABEMA)でも、お笑いトリオ「トンツカタン」のお抹茶(34)の対応に答える形でこう話していた。

「(アンチコメントに反応することは)一番ダメですね」

さらに対処法については「無視です。無視が一番かっこいい。降りちゃダメなんです、そこに」と熱弁していた。タレントのあののほか、多くの若手がネット上のアンチコメントや誹謗中傷に悩み、エゴサーチがやめられない中、なんとも強心臓だ。

ITジャーナリストの井上トシユキ氏はこう話す。

「彼女の場合、テレ東入社直後からダンスをやったりアイドルアナ的な活動も物おじせずにこなし、在籍時には先輩アナウンサーらの陰口を言っている音声が流出したこともありました。さらに、退社してグラビアに挑戦するなど、そのたびにネット上でバッシングにさらされてきています。しかし、いろんな修羅場をくぐって、何度も炎上して壁を乗り越えているうちに“強メンタル”になっていったんだと思いますね」

しかし、ここまで達観した振る舞いができるタレントは決して多くはないだろう。

「確かに誰もができるわけではないと思います。彼女は、SNSの使い方、付き合い方をよく知っている感じがしますね。アンチもいれば、ファンもいる。“令和のあざと女王”として、炎上も辞さないインフルエンサー的なポジションを維持していますが、そのバランス感覚は悪くない。SNS上では、表に出てきてないこともいろいろあると思うんですよ。そうした事柄のさばき方、自身の振る舞い方を聞いてみたいですね。一般的に局の若い女性アナウンサーはSNSとの付き合い方に慣れていない人が多い印象ですが、彼女は突き抜けていて、達観しているというか、老獪ささえ感じます」(井上トシユキ氏)

「彼女の場合、相当な覚悟を持ってフリーになったはずですから」と井上氏は付け加えたが、この先、芸能人向けの“SNSとの付き合い方の講師”などもやれそうだ。

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