札幌市など デジタル技術で冬の災害防ぐ

デジタル技術を生かして冬の災害を防ぐ。札幌市が研究結果を報告しました。

市と札幌市立大学・防災科学技術研究所はことし1月、積雪寒冷地での防災について協定を結んでいます。きょうその研究成果が初めて報告され、冬に災害が起きた時に高齢者らの避難を効率良く進める仕組みづくりの案などが示されました。

防災科学技術研究所は、災害発生時に市の道路パトロールカーが撮影した画像をもとにAIが路面状況などを判断し、事故が発生しやすい箇所をリアルタイムで地図上に表示するシステムの実験結果を報告しました。

防災科学技術研究所・中村一樹さんは「道路管理者や市役所の災害対策担当者に、除排雪などの意思決定の際の支援ツールと活用してほしい。システムは平常時に一般のドライバーが路面状況を把握するためのツールとしても活用できる」としています。

札幌市危機管理監・桜井英文さんは「先を見据えて対策を打つのが一番重要で、その時に大切なのは被害状況を迅速に集めること。全道にこの知見を広げていきたい」と話しています。

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