中学校の部活動「外部指導員」、女子生徒と性的関係【長野・松本市】

松本市教育委員会の会見

松本市の中学校で運動部の外部コーチをしていた30代の男性が、女子生徒と性的な関係を持っていたことが分かりました。

■松本市教育委員会・伊佐治裕子教育長
「令和5年の6月ごろに女子生徒と不適切な関係、これは性行為ということになりますが、不適切な関係をもったということになります」

市教委によりますと去年6月ごろ、松本市の中学校で運動部のコーチをしていた男性(30代)は、部員の女子生徒とSNSで連絡を取り合い、2人で車で出かけたり性行為をするなど、不適切な関係を持ったということです。

■松本市教育委員会・伊佐治裕子教育長
「まず当該生徒が保健室の養護教諭に、この外部指導者との関係について相談がありました。大変なことになったけれども困ったと相談があった」

また、学校と市教委は、問題を把握した後も元コーチにおよそ1カ月の間、指導を続けさせていました。

■松本市教育委員会・伊佐治裕子教育長
「発覚から1カ月指導者が指導し続けたことは、事実としてはそのような結果になったが、そのベースになっているのは事案として立件していただくための証拠隠滅の恐れに対して、警察にも相談して学校も協力してきた背景があった」

元コーチは学校と契約を結ぶ「外部指導員」で、問題の発覚からおよそ1カ月後に辞任しました。市教委は再発防止策として、「外部指導員」を市で行う研修に参加させることや、セクハラやパワハラをしないなどといった誓約書を交わすということです。少子化や教員の過重労働などを背景に進められる部活動の「地域移行」。子どもたちが安心して活動できる環境の整備が求められます。

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