「自分事として考える」 避難所運営など災害の課題 広島皆実高校で防災教育ワークショップ

広島市の高校で防災に関するワークショップが開かれました。生徒たちは避難所の運営や災害ボランティアの課題などについて学びました。

ワークショップは多発する自然災害に備えて、防災に関する知識や心構えを持ってもらおうと広島皆実高校が開いたもので、2年生およそ300人が参加しました。

男性講師(東日本大震災で避難所運営)
「どこでいつどんな災害が起こるか分からないよね。土砂災害や集中豪雨と隣り合わせで生きていかなきゃいけない」

生徒たちは東日本大震災で避難所の運営に関わった宮城県の男性から当時の体験を聞いたり、グループワークで災害後の支援物資の配給やボランティア派遣などの課題について話し合ったりして、防災への理解を深めました。

広島皆実高校2年 女子生徒
「生ものが大量に届くと聞いた。支援物資がたくさん届くとうれしいが、保存やその先まで考えないといけないなと思った」

広島皆実高校2年 男子生徒
「広島は災害が多くて、自分が住む地域も災害があった。自分事としてとらえて防災で何をすべきか明確化することが一番大事だと思った」

ワークショップ後には全校生徒で東日本大震災に関する講演を聞き、被災地が抱える課題について考えました。

広島皆実高校 吉村薫 校長
「災害が起こることも他人事ではないとひしひし感じている。生徒たちが5~10年後に何か役割を担うときにしっかり動いてくれると期待している」

広島皆実高校は引き続き防災教育に取り組んでいきたいとしています。

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