75歳以上野球関東大会 横浜ファイターズが連覇 拠点は港南台南公園 横浜市港南区・横浜市栄区

横浜ファイターズG古希の選手=同チーム提供

港南区の港南台南公園を拠点に活動する軟式野球チーム「横浜ファイターズ」のグランド古希チーム(75歳以上)が、5月に茨城県水戸市で行われた第20回関東グランド古希軟式野球大会で優勝し、連覇を達成した。

5月21日から23日の日程で水戸市総合運動公園軟式球場で開催された同大会には1都7県(山梨含む)から24チームが参加。トーナメント方式で優勝を競った。

昨年の優勝チームとして臨んだ横浜ファイターズは初戦となった2回戦で西邑楽グランドパスゴールドに6対0で勝利。3回戦ではさいたまクラブグランド古希を5対1で破った。さらに準決勝では太田70ゴールドを相手に4対0、継投でのノーヒットノーランを達成。続く決勝でも県央ゴールド倶楽部を3対2で下し優勝となった。これにより連覇を達成。最優秀選手賞には4試合で計262球を投じ、決勝では完投勝利を収めた五十川(いかがわ)文悟さん〈=人物風土記で紹介〉。打撃賞には準決勝、決勝で6打数3安打と活躍した足立修二さんが選ばれた。主将の小澤邦彦さんは「3日間で4試合という過密日程で疲労困憊となる中でも優勝できてよかった。新たなメンバーも募集し、来年は3連覇を目指す」と力強く語った。

チームワークが強み

「横浜ファイターズ」は59歳から90歳の57人で構成されるチーム。年齢制限のない草野球チームでは高齢になるにつれ出場機会が減ってしまう場面がある。そこで同チームは高齢になってもプレーをしたい人を集める形で2000年に発足。現在は還暦、古希、グランド古希、傘寿と4世代に分かれ活動している。

今大会で監督を務めた黒岩政巳さんは優勝の要因を「横浜ファイターズならではのチームワークの良さ」と話した。同チームには4部門のチームがあるため今大会のグランド古希チームには還暦や古希世代から共に戦ってきたメンバーが多く出場。そのため、選手同士が互いのことをよく理解しており、それがチームワークの良さとして現れた。また、一般的にグランド古希の大会では1チームでメンバーを構成できるケースは少なく、地域ごとの連合チームを作ることが多いという。だが同チームは十分な人数がいるために単独チームで出場。還暦、古希世代のチームがしっかりと組織化されていることと相まって、他チームとの大きな違いとなった。黒岩さんは「1回の優勝では『まぐれ』と言われかねないが、連覇したことで実力を証明できた」と喜びを口にした。

© 株式会社タウンニュース社