ドクター・中松氏 8度目の都知事選出馬「政治を発明する」

記者会見を開いたドクター・中松氏

発明家のドクター・中松氏(95)が13日、都庁で記者会見を開き、東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)へ出馬することを表明した。選挙期間中に誕生日を迎え、96歳になるという。

中松氏は「プロの政治家から脱却すべき時が来た」と主張。物価高や貧困の解決を掲げると同時に、災害対応にも力を入れる。ガレキを越えて物資を運び人命を救助できる「ウクルマ」、真水を供給できる「ドクターなか真水」といった発明を活用するという。

都知事選への挑戦は今回で8度目となる。選挙戦は2014年の衆院選以来だ。中松氏は「今の政治の体たらく、これが見ておけない。誰がやるんだ、誰がこれを改革するんだ。私がやるしかない。ほかの候補者よりも東京を変えられるという自信を持って立候補したわけです」と出馬の理由を説明した。

選挙活動は独特なものになるという。「〝発明選挙〟をやります。今まで見たことのない選挙の仕方をする。選挙が始まったら私の行動を見てください」と予告した。

これまで16の選挙に出馬してきた。中松氏は自身のルーツが江戸時代の旗本にあるとし、「政治を発明する。政治のプロがあやしげなお金でいろいろやるあしき風習を断ち切るのは発明政治という清らかな、直参旗本としての侍の精神です。私は侍政治がやりたい」と、政治にかける思いを語った。

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