「彼らをさらに過熱させられるように」J1アビスパ福岡・田代雅也、「違和感あった」九州ダービーから10カ月、16日「ホーム」で初の鳥栖戦

J1福岡・田代(撮影・穴井友梨)

2度目の古巣対決にJ1アビスパ福岡の田代雅也(31)が胸を高ぶらせた。16日、ホームのベスト電器スタジアム(福岡市)でサガン鳥栖と対戦する。今季J1唯一の九州ダービーで、隣県に本拠地を置き、長年しのぎを削ってきたライバルクラブの戦い。「お互いのサポーターがつくってくれる空気感があると思うので、僕らはプレーで彼らをさらに加熱させられるようにしたいですね」と闘志を燃やした。

昨年8月に鳥栖から福岡に加入。移籍初戦が直前までホームにしていた駅前不動産スタジアムでの鳥栖戦だった。後半途中から出場した試合を「違和感はありました。自分がホームで戦っていたスタジアムが移籍した最初だったので」と振り返った。

その後、福岡に欠かせない戦力に。ルヴァン・カップ決勝ではタイトル獲得の瞬間のホイッスルをピッチで聞いた。今季はリーグ戦全17試合に先発出場しているセンターバックは「あのスタジアム(ベスト電器スタジアム)はホームという強烈な雰囲気をつくってくれる。その手助けをもらいながら戦いたい」と覚悟を込めた。

12日の天皇杯2回戦で中国リーグの福山シティFCに8―0で大勝したばかり。だが、田代は「懸ける思いも違うし、背負わなきゃいけないものも違う。いい流れでありますけど。そこはまた違った90分になる」と気を引き締め直した。
(向吉三郎)

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