青森・八戸市のヨーカドー、後継にイオン東北 2025年春ごろ開店目指す 県内全4店舗引き継ぎ先決まる

8月末に閉店するイトーヨーカドー八戸沼館店。後継テナントはイオン東北が展開する店舗となる=13日、八戸市

 青森県八戸市のショッピングセンター・ピアドゥの核テナントで、8月末に閉店するイトーヨーカドー八戸沼館店の後継テナントがイオン東北(本社秋田市)の店舗となることが13日、同社とピアドゥを運営する八戸臨海開発への取材で分かった。2025年春ごろの開店を目指す。

 八戸臨海開発によると、4月30日にイオン東北と予約契約を結んだ。イオン東北は現在ヨーカドーが使用している1、2階部分に出店する予定。延べ床面積は約2万3400平方メートル。店舗の構成などは今後協議して決めるという。

 両社によると、ヨーカドー側は閉店後、内装の原状回復を行う。同時に八戸臨海開発がヨーカドー部分の外装や設備を改修する。原状回復後にイオン東北が内装の工事を行う。ヨーカドーの閉店後もフードコートなどピアドゥのテナントは営業を継続する。八戸臨海開発とヨーカドー側の契約は11月末で満了となるため、それ以降に八戸臨海開発とイオン東北が本契約を結ぶ方向。イオン東北はヨーカドーの従業員の雇用について、優先的に採用の場を設ける方針を示した。

 八戸臨海開発の大久保浄社長は「(ピアドゥで)重要な役割を担ってもらうことができると認識し、契約に至った。今後も地元に愛されることを目指したい」、イオン東北営業本部の柴山俊夫青森事業部長は「ピアドゥは地域に支持されている。他のテナントとの相乗効果で新しい買い物の場を届けたい」とそれぞれ取材に答えた。イオン東北は東北6県でイオン、イオンスタイル、マックスバリュ、一部地域のザ・ビッグを展開している。

 県内のヨーカドーは、五所川原店が3月末に閉店した。青森店は7月28日、弘前店は9月29日に閉店する方針。いずれも後継店舗は食品スーパー「ロピア」が出店する。八戸沼館店の後継がイオン東北の店舗となったことで、4店舗全ての後継テナントが決定した。

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