【日本ハム】新庄監督「一番最高の勝ち方かな」 上機嫌でコーチ配置転換も赤裸々に説明

日本ハム・新庄監督

日本ハムは13日の中日戦(エスコン)に9―4で逆転勝ち。今月4日以来の連勝で4カードぶりのカード勝ち越しを飾った。

先発・福島は初回二死から高橋周に先制の今季1号ソロを浴び、チームが逆転した後の3回にも3安打と四球で2失点を喫し、4回75球3失点での降板を余儀なくされた。ただ、この日は打線が投手陣を援護した。

2点をリードされた6回無死一、二塁では交流戦首位打者の水谷が左越えの2点適時三塁打を放ち同点に。さらに次打者・マルティネスが右翼へ犠飛を放って勝ち越すと、7回にも3本の安打と相手の失策を絡め3点を挙げて試合を決めた。

苦しみながらも久しぶりの連勝に試合後の新庄剛志監督は「今日の勝ち方が監督をやらせてもらって一番最高の勝ち方かな」と感慨深げ。「初回1点取られて逆転されて。また逆転してダメ押しで最後に田中(正義)君が抑える。で、(古巣相手に移籍後初勝利を挙げた中継ぎの)山本(拓実)君の投げさせた場所が良かった、というね(笑い)」と全てが好転した試合展開に満足げな表情を浮かべた。

また、この日の2点適時三塁打を含め、14試合連続安打と勢いが止まらない水谷に関しては「彼の良いところは手が伸びきったところで止まって、そのバットのヘッドが返るところ」と技術面を絶賛。「打つポイントがものすごくいいので。現役ドラフトで(日本ハムに)来て、キャンプ初日から何とかしたいなと思っていたので。万波君を見た時の印象と結構似てたので、同じように成長してくれたらいいなという思いがあった中で成長のスピードが早い選手だなと思いますね」と急成長を遂げる23歳に目を細めた。

前日12日の試合からは投手コーチを配置転換した。これまでブルペン担当だった武田コーチをベンチに入れ、逆にベンチの建山投手コーチをブルペン担当に据えた。この変更については「僕の考えを(他のコーチに)隣で聞かせるためにね」と説明。「一時は武田君に(ベンチに)いてもらって、次は加藤君(投手コーチ)に隣にいてもらって、僕のやりたい野球を分かってもらう。で、また建山君に戻ってもらってね。(配置転換すれば)ブルペンの気持ちもわかるだろうし。そのへんは僕の指示に従ってもらいます。結局試合に勝たないといけないからね」。

〝新庄流野球〟のさらなる浸透に向けての前向きな配置転換であることを強調していた。

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