【カンボジア】アジア開銀、5年で支援金12億ドルを拠出へ[金融]

アジア開発銀行(ADB)は12日、2024~28年の5年間で、カンボジアに対する開発支援に12億6,000万米ドル(約1,977億円)を拠出すると発表した。13日付クメール・タイムズ(電子版)などが伝えた。

浅川雅嗣総裁が、首都プノンペンに設置した新事務所の開所式で明らかにした。総裁は、先に発表したカンボジアに対する24~28年の支援戦略「国別パートナーシップ戦略(CPS)」に基づき、カンボジアの開発ニーズに合致した開発支援金の拠出を決定したと説明した。支援金は経済の多様化や人材育成、気候変動被害からの回復力強化に優先的に充てられる見通しだ。

オウン・ポンモニラット副首相兼財務経済相は開設式で、ADBは1970~2023年、カンボジアの207件の案件に総額48億米ドルを拠出したと明かした。

23年12月31日時点で内訳は、約42億米ドルが137件に対する譲許的融資、約5億6,800万米ドルが70件に対する助成金となっている。譲許的融資を受けた事業のうち、88件は既に完了し、残る49件が進行中。助成金を受けた事業70件では、44件が完了、26件が現在も進行中だという。

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