【シンガポール】日本環境協会、画像機器の相互認証開始[経済]

日本環境協会は、シンガポール環境委員会との間で複写機・プリンタなどの画像機器の相互認証を開始した(日本環境協会提供)

「エコマーク」を認定する公益財団法人、日本環境協会(東京都千代田区)は、「シンガポール・グリーンラベル」制度を運営するシンガポール環境委員会(SEC)との間で複写機・プリンターなどの画像機器の相互認証を開始した。

エコマークは、生産から廃棄までのライフサイクル全体を通じて環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品に付けられる環境ラベル。シンガポール・グリーンラベルも同様の制度の下で運用されている。

両者はこのほど、「複写機・プリンターなどの画像機器」の共通基準に関する合意書を締結。日本でエコマークを取得した画像機器についてシンガポールでグリーンラベルを申請する際、共通基準に関してはシンガポール環境委員会での審査を省略する。これまでグリーンラベルの申請時に必要だった試験や証明書類の作成などを行う必要がなくなり、手続きの手間や時間を減らすことができる。

日本環境協会によると、国際流通製品である画像機器は、エコマークが推進する相互認証で最も活用されている品目。ドイツ、韓国、タイなどの1,300機種超が相互認証の対象となっている。

日本環境協会は昨年12月、シンガポール環境委員会との間で初めて共通基準に関する合意書を締結。プロジェクターの相互認証を開始した。今回の画像機器の相互認証は2品目目となる。

日本環境協会の担当者は、シンガポール環境委員会とは今後も相互認証の対象品目を増やす方向で協議を継続していると説明。次の対象品目はまだ決定していないが、「タイルカーペットやビニール床材を取り上げる方向で検討している」と明らかにした。

日本環境協会はシンガポールやタイ、中国、香港、台湾、ドイツ、北欧などの10機関とエコマークの相互認証協定を結んでいる。今回のシンガポール環境委員会との相互認証はこの一環となる。

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