富山市塩の多久比禮志(たくひれし)神社の「川原大大祓(かわらだいおおはらい)」は13日、同市八尾町西神通の神通川河川敷で営まれた。神通川が育む豊かな自然に感謝し、アユ釣りのスポットとなる川の安全を願った。
林貞文禰宜(ねぎ)が祝詞(のりと)を奏上し、大麻(おおぬさ)でおはらいした後に切麻(きりぬさ)と塩をまいて清めた。
神社には、かつて神通川を舟でさかのぼった初代宮司一行が老人からお告げを受け、水を煮詰めると塩が得られたとの伝説が伝わる。神社の創建や地名の由来とされており、川に感謝の気持ちを伝えようと2020年から神事を行っている。