伊藤洋輝にバイエルンが移籍金50億円を支払った最大の理由「ドイツで最もフェアな選手」

伊藤洋輝(ロイター)

ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンは13日、同1部シュツットガルトから日本代表DF伊藤洋輝(25)を獲得したと発表した。2028年夏までの4年契約で、地元メディアによると、移籍金は3000万ユーロ(約50億4000万円)という。

伊藤は公式ホームページを通じて「世界最大のクラブの一つでプレーできることを大変光栄に思っている」とし「ミュンヘンでの挑戦を楽しみにしており、バイエルンが多くのタイトルを獲得できるように自分の役割を果たしたいと思っている。新たな一歩を踏み出す時がきた。そのために、私にとってバイエルンは最高のクラブだ」とコメントした。

ドイツメディア「SPORT1」によると、Bミュンヘンが伊藤に大金を支払ったのは、左利きで1対1の局面で見せる強さや積極的な攻撃参加、正確なロングフィード、スピードなどの理由に加えて「ドイツでもっともフェアな選手」だったからという。伊藤は今季26試合に出場し、DFながらも与えたファウルはわずか16でイエローカードは1枚しかなかった。

ファウル数が少ないことは相手にFKの好機を与えないことにつながり、イエローカードが少ないのは出場停止になることなく、常に戦力としてチームに貢献できることを意味する。同メディアは「つまり伊藤は待望されていた守備の安定性を(チームに)提供する」と伝えていた。

Bミュンヘンは伊藤がプレーすることを熱望していた欧州チャンピオンズリーグ(CL)にも参戦する。世界屈指の名門で、さらなる存在感を示してくれるはずだ。

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