男児大けが…フェンス倒れ挟まれる 頭部骨折の重傷、搬送時は出血し意識もうろう 大きな音聞いた近隣住民が発見し119番 埼玉・越谷の住宅街

倒れたフェンスを持ち上げる県警の捜査員ら=13日午後0時半ごろ、越谷市大沢

 12日午後5時ごろ、埼玉県越谷市大沢の住宅敷地と道路の境界に設置されていた高さ約1メートルの外構フェンスが約14メートルにわたって倒れ、近くにいた市内の小学生男児(10)が挟まれた。男児は救急搬送されたが、頭を骨折するなどの重傷。

 越谷署によると、フェンスは金属製で、基礎のコンクリート部分から倒れていた。男児は近くで友人2人と遊んでいる時に挟まれたとみられている。搬送時、頭から出血しており、意識がもうろうとしていたという。

 現場は住宅街で、近所に住む40代の女性が大きな音を聞いて外に出たところ、男児が倒れているのを発見、119番した。同署でフェンスが倒れた原因などを調べている。   ◇

 事故から一夜明けた13日、越谷市大沢の現場にはフェンスや、フェンスを支えていたブロック塀などが倒れた状態で残され、近隣の住民は不安そうに見つめていた。

 正午ごろには県警の捜査員が倒れたフェンスを持ち上げたり、住宅の壁を入念に確認。その後、越谷市の職員も到着し、現場の状況を調べていた。

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