九州新幹線長崎ルート 19日に与党検討委員会 開催は約半年ぶり 

 九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)の整備方式を議論する与党検討委員会が19日に開かれることが13日、関係者への取材で分かった。長崎、佐賀両県とJR九州の3者トップが意見交換した最近の動きなどを議題とする予定。検討委の開催は昨年12月6日以来、約半年ぶりとなる。
 前回は国土交通省に対し、佐賀県と協議して1月に報告するよう要請した。これを受け、同省幹部と佐賀県の南里隆副知事は昨年末に協議。佐賀県は整備の在り方で、長崎、佐賀両県が「地元合意」を図る必要があると主張した。しかし、その後は党派閥の政治資金事件の影響もあり検討委が開かれていなかった。
 この間、佐賀県の山口祥義知事の呼びかけで、本県の大石賢吾知事とJR九州の古宮洋二社長の3者が5月13日に面会。「地元合意」について意見を交わしたが進展はなく、大石氏は国を交えた4者協議の必要性を訴えた。国も4者協議を提案したが、佐賀県は否定している。
 検討委では現状や今後の方針などを議論するとみられる。

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