決闘容疑で5人逮捕 不良グループが縄張り巡り…長崎県内で初適用 諫早署など

 諫早署などは10日、決闘の容疑で長崎、諫早両市の17~18歳の少年や男計5人を逮捕したと発表した。同署によると、1889(明治22)年制定の特別法で定められた決闘罪の適用は、県警に記録が残る1966年以降では県内で初めて。
 逮捕されたのは、無職少年(17)ら長崎市内の17歳2人と18歳2人、諫早市内の無職少年(17)。長崎市内の4人は同市内やその周辺を縄張りとする不良グループのメンバー。諫早市内の少年は同市内を縄張りとする別の不良グループの自称リーダー。
 逮捕容疑は長崎市内の無職少年が諫早市内の無職少年に決闘を挑み、「負けた方がグループを解散する」などと合意した上で3月6日午後6時45分ごろ、諫早市内の立体駐車場で素手で殴打し合うなどした疑い。長崎市内の無職少年は自分たちの縄張りで暴走行為をする諫早市のグループに対し、かねて不満を抱いていたという。
 「パンツ一枚で逃げてきた男がいる」との通行人からの110番で認知し、5月7日に諫早市内の無職少年を、同8日に長崎市内の無職少年を逮捕。その後、長崎市内のほかの3人も共謀していたとして今月8日に逮捕した。5人とも決闘の事実を認めているという。

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