五輪代表争い渦中の古江彩佳は終盤イーグルでアンダーに カラーからねじ込み「うまく入ってラッキーでした」

古江彩佳が終盤の猛攻でアンダー発進を決めた(撮影:GettyImages)

<マイヤーLPGAクラシック 初日◇13日◇ブライズフィールドCC(米ミシガン州)◇6556ヤード・パー72 >

先週の「ショップライトLPGAクラシック」は、最後まで優勝を争った。「ミズホ・アメリカズオープン」(7位)、「全米女子オープン」(6位)に続く2位になり、3戦連続トップ10入りを果たしている古江彩佳が、今週も2アンダー・33位タイと上位をうかがえる位置で初日を終えた。

10番スタートも、前半は15番、17番で2つのボギーが先に来てしまう。大会を中継するWOWOWのインタビューでは「最初は雨が降った影響もあって、すごく水が絡むショットが多くて、なかなかまっすぐ打てなかった」とその原因を話す。しかし「なんとか決めないといけないホールだなと思いながらやっていた」という18番パー5で最初のバーディを奪うと、特に終盤の猛攻で軽やかにスコアを伸ばしていった。

そして、ここもパー5の4番で1.5メートルを決めてイーブンに戻すと、6番では再び1オーバーになったものの、続く7番でバウンスバックに成功。そして8番パー5では、右手前カラーから10メートルの3打目をパターでねじ込んでイーグルを奪った。「なんとかグリーンサイドまでもっていけて、パターで打てるところだったのがうまく入ってラッキーでした」と、ここで一気に2つアンダーに潜る。

「惜しいの(パッティング)がずっと続いていていたので、しんどさはあったけど、後半のパー5でちゃんと決められたり、最後のパー5だった8番でイーグルが取れて、最後のほうはいいリズムでできたと思います」。やはり10メートルほどのパットを決めた7番も、「最後まで諦めずになんとかやりきって、あそこのパットはうまく打ち切れてよかった」とあす以降につながるホールになる。風が吹く一日でも、冷静にクラブを見極めながら歩みを進めていった。

次週はメジャーの「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」が控えており、さらにその戦いが終わると、24日にはパリ五輪の各国代表が決まる一日を迎える。世界ランク(WR)19位は、WR8位の笹生優花に次ぐ日本勢2番手で、現在は“パリ圏内”に位置する。ただWR20位には畑岡奈紗、WR21位には山下美夢有が続いており、予断は許せない状況だ。

「あしたも風が強くなると思うので、しっかり慎重にジャッジしながらうまくアンダーで回れたら」。首位とは5打差。今週エントリーしていない畑岡ら、ライバルたちに差をつける結果を残すことはできるか。

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