タイはインフレ目標見直しで利下げの可能性高めるべき=セター首相

[バンコク 13日 ロイター] - タイのセター首相は13日、中央銀行と財務省が近く行うインフレ目標の見直しによって利下げの可能性を高めるべきだとの考えを示した。

セター政権は景気てこ入れのため政策金利を引き下げるよう中銀に求めているが、中銀は12日に利下げを見送った。据え置きは4会合連続。

タイは2020年以降、インフレ目標を1─3%に設定。毎年見直しを行っている。

セター氏は記者団に「インフレについて新たな範囲を設けることで、利下げの柔軟性が生まれ、(利下げを行う)可能性が高まるのではないか」と述べた。

ピチャイ財務相は先月、適切な金利の設定に向けてインフレ目標の見直しを行うべく中銀総裁と会談すると述べた。

セター氏は2.5%の現行政策金利は景気や国民の生活を損なっており、引き下げるべきだと主張している。一方、中銀は12日、政策金利の水準は中立的で、高過ぎないとの見解を示した。

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