中国の核融合装置、次世代人工太陽「中国環流3号」で新たな研究成果

中国核工業集団は中国の次世代人工太陽の名で知られる核融合装置「中国環流3号」プロジェクトで世界初となる先進的な磁場構造を発見・実現したと発表しました。

原子力発電などの研究開発を行う中国の国有企業、中国核工業集団公司が13日、中国の次世代人工太陽の名で知られる核融合装置、「中国環流3号」プロジェクトで、世界初となる先進的な磁場構造を発見・実現したと発表しました。この磁場構造は核融合装置の制御・運用能力の向上に重要な意義を持つということです。

制御可能な核融合は最先端の革命的技術として、資源の豊かさや環境への優しさなど、際立った優位性を持っています。「中国環流3号」は中国が独自に設計・開発した制御可能核融合科学装置で、制御可能な核融合エネルギーによるエネルギー発生の原理が太陽の発光・発熱の原理と同じであることから、次世代「人工太陽」とも呼ばれています。

「中国環流3号」は昨年末から世界に向けて開放されており、フランス原子力委員会、日本の京都大学など世界17の著名な科学研究機関・大学が参加しています。世界でも初となる先進的な磁場構造は、現在行っている実験中に発見され、実現したものだということです。(提供/CRI)

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