過去最高額 「屏風山西瓜」初競りで1玉20万円 青森・つがる市

活発な取引が行われた屏風山西瓜の初競り=13日朝、五所川原市

 青森県つがる市の屏風山蔬菜(そさい)生産組合が商標登録しているスイカ「屏風山西瓜(すいか)」の初競りが13日朝、五所川原市の五所川原中央青果で行われた。出荷された2品種のうち、「紅まくら」は等級「秀」の階級6L1玉が20万円の最高値を付け、過去最高だった昨年の15万円を上回った。

 同組合の野呂勝人副組合長(61)がハウス栽培した「紅まくら」と「金色羅皇(こんじきらおう)」計96玉を出荷。

 野呂副組合長によると、3月29日に定植を始めてから順調に生育したが、5月下旬ごろから低温や日照不足が約2週間続いたため、玉伸びにやや影響が出たという。

 競りが始まると、買い受け人が次々と競り落とした。金色羅皇の最高値は等級「秀」の階級6L1玉の5万円だった。

 横山治彦組合長(64)は取材に、1株1果どりにこだわってきた栽培方法が奏功したとし、「低温の影響を受けたけれど、紅まくらの20万円は生産者の励みになる。他のスイカよりやや糖度が高めで食べやすいので、ぜひ手に取ってほしい」と話した。

 同組合によると、ハウス栽培したスイカの出荷は6月末ごろまで。その後は露地物に切り替わる見通し。

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