渋沢栄一が100年前に植樹したクスノキ 一般公開7月15日まで 千葉県旭市

新1万円札 渋沢栄一のクスノキ 一般公開

 新紙幣発行が始まる7月3日を前に千葉県旭市では、新1万円札の肖像となる実業家、渋沢栄一が100年ほど前に植樹した「クスノキ」の一般公開が6月14日から始まりました。

 新1万円札の肖像に選ばれた渋沢栄一は、江戸時代の終わりごろから昭和の初めの頃に活躍した実業家で、近代日本経済の父と呼ばれています。

 旭市内の公園で14日から一般公開が始まった「クスノキ」は渋沢が1918年、現在の旭市の中央小学校で講演したのを記念して植えられたもので、2009年から旭文化の杜公園内で管理されています。

 塩害などから「クスノキ」を守るため、3年前から風よけのシートを張っていましたが、今回特別に7月15日まで一般公開することになりました。

 新1万円札の発行に合わせて、旭市では市役所などの公共施設で記念講演の内容や、当時の様子を写真で紹介するパネル展示などの記念イベントも開かれています。

 担当者は「渋沢栄一は生涯を通じて2度も旭市を訪れていて、これを機会に渋沢と旭市の交流を知って欲しい」と話しています。

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