「レフェリングにも問題がある」「人の道に逸れた振る舞いがあったとしたら…」物議を醸す町田対筑波大戦に元Jリーガーがフェアな見解

6月12日の天皇杯2回戦、筑波大がPK戦の末にFC町田ゼルビアを破った試合は、黒田剛監督が筑波大に批判的なコメントをしたり、町田に負傷離脱者が4名出るなど物議を醸すゲームとなった。

これを受け、元Jリーガーで町田でのプレー経験もある鄭大世氏は自身のX(旧ツイッター)で『「天皇杯」FC町田ゼルビア対筑波大学に思う事。』と題して、自身の感想を述べている。

まず「一言では感想を伝えきれないぐらいおもしろい試合でした」と記した同氏は町田の準備不足を「試合エントリーメンバーを見た時にサブに本職のCBがいなかったり、攻撃の選手が多くバランスが悪かった」と指摘しつつ、「ことごとく不運でプレー中の負傷者が前半だけで2人、後半1人、延長で1人と多く出て120分の中で約20分くらいを10人で戦わなければいけなかった」と彼らがアクシデントに苦しんだ点にも言及した。

また、「黒田監督が言うようにレフェリングにも問題があると言っても過言ではないかもしれません」とこの日のジャッジについても触れ、「試合を通して3枚イエローが出ましたが、内容的には7、8枚くらい出てもおかしくなかった。前半ファーストプレーの町田の高橋大悟の明らかなアフターでカードを出さなかったとこが試合を通しての基準になってしまいましたね」と持論を展開している。

さらに黒田監督のコメントに対しても鄭大世氏はストレートな感情を記す。

「大人に対してタメ口だったりリスペクトがなかったというコメントは試合中であれば関係なく、プロフェッショナルなら尚更かなと思います。負けた後にそれを口にしてしまったら負け惜しみになってしまうので、ぜひ今季リーグ優勝して説得力のある言葉に変えて欲しいです。プロである以上アマチュアに負けるのは絶対にあってはならない」

加えて、筑波大にも「人の道に逸れた振る舞いがあったとしたら、本人が一番後味悪い思いをしてると思います」と愛ある檄を飛ばしている。

町田への批判や同情、筑波大へのこれまた批判や同情が渦巻く中、鄭大世氏はフェアな見解を示したと言えるだろう。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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