「息子がけがをした」80代男性が959万円だまし取られるSNS型ロマンス詐欺 犯人 “国際医療団体の女” と “英国の軍事系学校長” 名乗る 広島

広島県三原市で、80代の男性がSNSで知り合った日本人女性を名乗る人物らに、約959万円をだまし取られる被害がありました。警察は「SNS型ロマンス詐欺」事件として捜査しています。

警察によりますと、5月初旬ごろ、三原市内の男性(80代)はFacebookで知り合った「国際的な医療団体に勤める女性」を名乗る人物から「軍事系の学校に入っている息子がけがをした。治療費の肩代わりをお願いできないか。息子がいる国とは連絡がとれない」とのメッセージを受け取りました。

その後、男性は女性を名乗る人物からイギリス人で「息子の通う軍事系学校の校長」を紹介され、指定された口座に13回にわたって現金合わせて959万8000円を振り込んだということです。

6月初旬、男性がさらに数百万円を振り込もうとしていたところ、金融機関の職員が不審に思い警察に通報。いったんは男性は説得に応じたということですが、翌日も金融機関を訪れて振り込みをしようとしたことから、警察が詳しく事情を聞き、詐欺だと判明したということです。

男性は女性を名乗る人物とは直接会ったことはありませんでした。女性を名乗る人物は実在する団体の名前をかたっていて、男性はその活動に感銘を受けてFacebookで知り合った後、LINEやメールでやりとりを続けたということです。

警察がいきさつを調べています。

© 株式会社中国放送