住民「音が大きい」観光客「聞こえにくい」 道後の“カラクリ時計”で音量が課題に… 市が指向性のスピーカー導入 愛媛・道後温泉

愛媛・道後の観光スポット「カラクリ時計」。

松山市は近隣住民からの意見を受け、一時、音楽の大きさを下げていましたが、観光客などからの意見を受け、特定の方向のみに音を届けられるスピーカーを導入しました。

(近藤リポーター)
「こちら、時計から10メートルほど離れた場所です。あくまで私の体感ですが、音楽ははっきり聞こえるように感じます」

14日も多くの観光客で賑わっていた道後の観光スポット「カラクリ時計」。

実は、13日から特定の方向に限定して音を届けられる「指向性のスピーカー」が設置されています。

今年2月、松山市は時計の近くに住む人から「音が大きいのでは」という意見が寄せられたことを受け、音楽や観光案内の音量を下げていました。

しかし、その後、観光客などから「音が聞こえにくい」と不満の声があったため、今回の対応を取ったということです。

―――Q.音量はどうだった?
(観光客)
「ちゃんと聞こえていた」
「特に気になることは無かった」

市が音量を測定したところ、スピーカーの正面は平均61デシベルだったのに対し、裏側では平均55デシベルだったということです。

一方、地元の商店街の関係者からは、「音量について市に対応を求めていたところ、事前の相談なく新たなスピーカーが設置されていた」と疑問の声も聞かれました。

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