アニメ『WIND BREAKER』“てっぺん”梅宮一の名言オンパレードにSNS「梅宮さんあんた人生何周目ですか?」

アニメ『WIND BREAKER』第10話「対話」が6月12日(水)よる11時からBS日テレにて放送された。本作は、にいさとる原作の人気ヤンキー漫画。週刊少年マガジン公式アプリ『マガジンポケット』人気ランキング首位常連で、単行本は発売即重版連発の超話題作。孤独な不良高校生・桜 遥(さくら はるか)は、ケンカの“てっぺん”を目指して、超不良校として名高い風鈴高校にやってきた。しかし、現在の風鈴は“防風鈴(ボウフウリン)”と名付けられ、街を守る集団に変わっていたことを知る…。

(以下アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆“てっぺん”の理由

負けを認め獅子頭連を受け渡そうとした兎耳山丁子(CV:戸谷菊之介)に対し「今日からオレたち、友達ってことで!」と笑顔で言い放った梅宮一(CV:中村悠一)。フウリンも獅子頭連も、誰もが呆気(あっけ)に取られているうちに話を進め、料理を持ち寄って “打ち上げ”を始める始末。

唐揚げに勝手にレモンをかけようとして柊に叱られる梅宮

おいしそうに料理を頬張る梅宮に、桜 遥(CV:内田雄馬)は納得のいかない表情を浮かべる。「なんだよアイツ。さっきまでケンカしてた奴と何で飯が食えるんだ。そもそもあれはケンカって言えるのか?何であんなことが出来る?俺には絶対…」そう唇をかみしめる桜。その時梅宮が、うつむく十亀丈(CV:梅原裕一郎)に気づき、声をかけると十亀は土下座をして謝った。「申し訳ない。今回のこと、本を正せば全部俺のせいなんだ。獅子頭連が腐りきったことも、昨日の衝突から今日のことも全部…。本当に申し訳ない」。兎耳山も、十亀と一緒に深く頭を下げた。

フウリンの一同に頭を下げた十亀

そんな2人を見て、梅宮は少しほほ笑み、「だってさ。桜どうする?お前が決めろ」と桜に決めさせる梅宮。十亀は「どんな罰でも受けるよ。そうあってしかるべきだ」と言うが、桜は突然の無茶ぶりに慌てながらも十亀とのケンカを思い出し、「絶対!カッケー奴になりやがれ!だせぇこと二度とすんな!いいな!」と叫んだ。十亀は桜の言葉に驚きながらも「約束するよ」と答えるのだった。

梅宮が笑顔で食事する姿を見た兎耳山は、「梅ちゃん、どうして“てっぺん”なのにそんなに楽しそうなの?」と聞く。「飯食うの好きなんだ」と答えた梅宮は、“食べるものというより、みんなで色々な話をしたり、笑ったりしながら食事をすると、嫌なことがあってもどうでもよくなる。その時間が何より大切”と語る。「だから俺、今もめっちゃ楽しいよ。そんでそれは、俺が“てっぺん”だっつーことと何の関係もない」。

笑顔を見せる梅宮の言葉に納得する兎耳山は、“てっぺん”になる前も楽しかったということを思い出す。みんなが笑っていれば自分も楽しかったが、そのことに気づけず“てっぺん”になれば楽しくなれると考えた自分を悔やんだ。そんな兎耳山に梅宮はほほ笑みかけた。「なくなる前に気づけてよかったなぁ。本当に、よかった」

楽しそうな様子の梅宮に疑問を投げかけた兎耳山

兎耳山は梅宮にもう一つ質問をする。「梅ちゃんはそれを分かってたのに、なんで“てっぺん”になったの?」。梅宮は「ずーっと楽しく、みんなで飯が食いたいから!みんなが幸せで笑っていてくれれば、俺は楽しく飯が食える。そのために俺がこの街でできることを考えた時、それがフウリンの“てっぺん”だった。それだけだ。なることを目指したんじゃなくて、“てっぺん”になってやりたいことがあっただけ。他にいい方法があったら、そっちをやってたかもしれないけど、もしそうだったらお前らとこんな風に飯は食えてないな」と満面の笑みを浮かべた。

兎耳山も笑顔になり、「やっぱ梅ちゃんはすごいなぁ。ちゃんと自分のこと分かってて“てっぺん”になってる」と言うが、梅宮は「なってるんじゃない、ならせてもらってるんだ」と答えた。てっぺん”になれたのはみんなが担いでくれて、梅宮のやりたいことに共感して協力してくれたからだと言う。梅宮の願いは自分だけのものではなくなり、だからこそその願いをかなえるためにどんな困難や理不尽なことにも絶対に負けないという気持ちを持っているのだった。その言葉を聞き、兎耳山だけでなく、桜も“てっぺん”とは何かということを改めて感じるのだった。

梅宮の言葉にはっとなる桜

夕暮れの“オリ”の前で、フウリン一同を見送る兎耳山と十亀。桜に会釈する十亀を見て、桜は照れながらも後ろを向きながら小さく手を振り去って行った。そんな一同を見送った兎耳山は、“自分のしたことは謝って済むことではないと分かっている、それでも自分にはみんなが必要だ”と十亀に伝えた。そんな兎耳山に十亀は「今度は一緒に答えを探そう」とほほ笑みかけ、梅宮からもらったあんパンを半分にした。笑顔で食べる兎耳山の姿に十亀の目からは思わず涙がこぼれ…兎耳山は雨が降って来たと勘違いをする。「本当だ、変だね~、太陽はもう顔を出したっていうのに」と十亀は空を見上げ、心の中でつぶやいた。「おかえり」

◆対話記念日

『喫茶ポトス』で働く橘ことは(CV:長谷川育美)(画像は第1話より引用)

そして、ことは(CV:長谷川育美)の店にやって来た梅宮たち。桜は、ことはの顔を見ると「あんたは1人だから」と言われた言葉や、梅宮の「てっぺんになれたのはみんなが担いでくれたからだ」という言葉を思い出し、いたたまれない気持ちになり、店から出ようとするが…梅宮に桜はケンカで対話してたからと、“対話記念日”の祝いをすると引き留められる。

少しずつ“てっぺん”への考えが変わって来た桜(画像は第1話より引用)

桜は「“てっぺん”は1人でなると思ってた。一番強いやつが“てっぺん”なんだと。でもどうやら違うらしい」そう考えながら梅宮と向き合って話すことに。「お前は十亀と対話して、十亀のこと好きになったんじゃないのか?だからこそあの時、兎耳山に殴りかかろうとした。それが対話できた証だと、俺は思う」。そう梅宮に言われ、「それが出来たから何だって言うんだ。何で祝われなきゃならねぇんだよ」と照れる桜に梅宮は「そりゃお前、俺がうれしいから!」と笑顔で答えた。

梅宮は街の外から来る奴はどんな奴か気になっていたというが、昨日と今日の桜を見て“桜はいいヤツだ”と確信したという。桜がこの街に来てくれてうれしいと笑う梅宮。しかし桜はこれまで人を受け入れたことがなく、1人で生きて来た。ボウフウリンに来たのも“てっぺん”になって自分で自分を認めたかったから。「でも“てっぺん”になるにはどうやら他人が必要で、他人を受け入れられない俺は、俺には“てっぺん”には…」そう考えていると、楡井秋彦(CV:千葉翔也)が「桜さん、昨日俺のことダサくないって言ってくれたじゃないすか。俺のことちゃんと見てくれたじゃないですか!俺、めちゃくちゃうれしかったっす!」と桜に伝えた。

桜の言葉に励まされた楡井(画像は第2話より引用)

梅宮は対話の条件は「人と向き合うこと、知りたいと思うこと、お前にはそれが出来た」と桜に伝える。だから十亀と対話が出来た桜。受け入れるためにはまずは向き合わなければならないということを、梅宮から教えられるのだった。「お前はそれが出来る奴だし、受け入れたいとも思ってるように見える。それが出来れば何にだってなれる。“てっぺん”にだってなれるさ」と桜に笑いかける梅宮。「俺が“てっぺん”になったら、お前は負けたってことになるじゃねーか!」と顔を真っ赤にし、照れを隠そうと言い放った桜。

すると、梅宮に対する桜の態度をずっと苦々しく見ていた、梅宮を信仰している杉下京太郎(CV:内山昂輝)は我慢できず…「潰す!!」と桜に椅子を投げつけようと立ち上がった。その騒ぎに、ことはに怒鳴られる一同だった。「ケンカなら店の外でやれー!」

◆ボウフウリン総代・梅宮一の心に来るセリフのオンパレード!「梅宮さんあんた人生何周目ですか?」

獅子頭連とのケンカを終えた兎耳山に視聴者からは、「半分に分けたあんパンみたいに、これからはうれしいことも苦しいことも半分こだね」「原作でも泣いたのに号泣」「十亀くんと兎耳山くんの会話が少し切なくて、でも前に進もうとするのが最高!」と2人の今後を応援する声が多く見られた。また、今回は梅宮の名言が随所にちりばめられた回に。視聴者からは「受け入れるためにはまず向き合わなきゃいけない…がいろんなことに当てはまるなぁってぐっときた」「梅ちゃんの器のデカさよ!」「梅宮ってマジで理想の上司すぎる」「梅宮さんって人生何周目なんですか?」など、梅宮の懐の深さに大きな注目が集まっていた。

『WIND BREAKER』第11話は6月26日(水)よる11時よりBS日テレ他にて放送予定。

作品キービジュアル

原作: にいさとる「WIND BREAKER」 (講談社「マガジンポケット」連載)
監督: 赤井俊文
シリーズ構成: 瀬古浩司
キャラクターデザイン・総作画監督: 川上大志
音楽: 高橋 諒
制作: CloverWorks

『WIND BREAKER』公式HP
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画像提供:©にいさとる・講談社/WIND BREAKER Project

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