アニメ『ヒロアカ』“フィクサー”!?脇役の個性と呼ばれた物間寧人の大活躍にSNS「笑い方完全に敵(ヴィラン)側じゃん!」

『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)で連載中、堀越耕平氏による漫画『僕のヒーローアカデミア』、通称“ヒロアカ”。2014年7月の連載開始から今年2024年で記念すべき連載10周年を迎えた本作は、4月4日に発売された最新40巻まででコミックスシリーズ世界累計発行部数1億部を突破。そしてついに、TVアニメシリーズの第7期の放送がスタート。第6話(通算144話)『DIVISION』が6月8日夕方5時30分より、読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネット(※一部地域を除く)で放送された。

◆最終プランの裏側

ついにオール・フォー・ワン(CV:大塚明夫)(※以下AFO)たち敵(ヴィラン)とヒーローたちの決戦が始まる。なぜ、青山(CV:桑野晃輔)はAFOにウソを見破られることがなかったのか、なぜヒーローたちは黒霧(CV:藤原貴弘)の能力を使って現れることができたのか、それは数日前にさかのぼる。雄英の寮にやってきたオールマイト(CV:三宅健太)、塚内刑事(CV:川島得愛)、根津校長(CV:高戸靖広)の3人は、デク(緑谷出久)たちに第二次決戦の最終プランの協議を行いにやって来ていた。その時に語られた作戦とは…。

最終プランの内容を告げるオールマイト

AFOの行方を捜索しているが、見つけられる可能性は限りなく低い。そしてAFOは常にヒーロー側の動向を探っているはず。しかしそれらを逆手に取り、デク(CV:山下大輝)が雄英に帰還してからの時間は、焦燥と疲弊を募らせていると見せかけ、常に悪手を取り続けるヒーロー側をAFOに思い通りになっていると思い込ませるようにすることが相澤(CV:諏訪部順一)の立てた作戦につながるのだった。青山を利用しAFOを所定の場所におびき寄せる成功率をあげるためだ。その言葉を聞いたデクたちA組の一同は、青山が自分たち側につく心を決めたことを知り、歓喜の涙を流すのだった。

相澤の作戦を受け入れる青山(画像は第4話より引用)

青山の両親は、“ウソは必ずAFOに見抜かれる”と言っていたため、何か判別方法があるはずだった。連絡はいつも音声通話のみのため、声を聞いてすぐにウソか本当か見分けるシステムがあるはず。そこでAFOを欺くために登場したのがヒーロー科への編入が保留になったままの心操人使(CV:羽多野渉)だった。心操の個性“洗脳”で青山と青山の両親を操ってしゃべらせれば、そこには心操の意思も青山たちの感情も介入しないので、AFOに見破られる心配がないのだった。そしてもうひとつ、青山たちのウソを見抜かれないようにして敵(ヴィラン)たちをおびき寄せても、その場に大勢のヒーローたちが待ち伏せていればすぐにバレてしまう。青山、心操に次ぐもう1人のキーマンは、B組の物間寧人(CV:天﨑滉平)だった。

個性“コピー”を持つB組の物間寧人

収監されている黒霧の個性“ワープゲート”をコピーして、ヒーローたちを敵(ヴィラン)の元へワープさせる。これが作戦だった。それを聞かされた物間は、「昔からよく言われましたよ。その個性じゃスーパーヒーローになれない。脇役の個性だって」。そう言う物間に、B組の担任でもあるブラドキング(CV:松田修平)は、「物間、この作戦は誰が欠けても成り立たない。脇役なんていない。これまでも、これからも。お前が主役だ!」そう伝えるのだった。そして数日間で“ワープゲート”を完全にコピーした物間は、決戦当日、ヒーローたちをAFOの待ち受ける場所へと連れて行くのだった。

集結するヒーローたち

◆決戦の火ぶたが切られた

大群を率いてやって来た敵(ヴィラン)たち。指令室から一同に指示を送るオールマイトは「奴はワン・フォー・オールさえ奪えば逃げ隠れする必要はなくなる!ここで終わらせ、ここから始めるつもりだ!」と確信する。

エンデヴァーに襲いかかる荼毘

荼毘(CV:下野紘)は「ここで会えるとは思ってなかったぜ、お父さん!まずはお仲間の葬式か!?」とエンデヴァー(CV:稲田徹)に襲いかかろうとするが、その前に立ちはだかったのは弟である轟焦凍(CV:梶裕貴)だった。「させやしねぇよ!馬鹿兄貴!」と。

荼毘の前に立ちはだかる轟焦凍

轟に続き、A組の生徒たちも続々と姿を現す。そしてそこへオールマイトから「システムトロイアON!」という指令が出ると、檻(おり)のようなものが敵(ヴィラン)たちを分離して包み込む。指令室で塚内刑事がオールマイトに言う。「いけるぞオールマイト!今度こそだ!君とみんなで練り上げた作戦だ。きっとうまく行く!かつて俺たちは仕留め損ねた。君は腹をえぐられた。でもまだ、君も俺も生きている!今度こそだ!オールマイト!」その言葉に深くうなずくオールマイト。

「雄英から離れ、仮設要塞から離れ、ここまで必要だった…!慢心させ、お前を引きずり出し、そして…」物間の「フィクサーーーー!」という声と同時に、敵(ヴィラン)たちを捕らえた檻(おり)の周りに黒い霧が発生する。敵(ヴィラン)たちの動きを制限し、分割して同時にワープゲートを潜らせて確実に分断し、日本各地にちりばめるのだった。

死柄木のいる檻(おり)をワープゾーンに押し込む爆豪

爆豪(CV:岡本信彦)とデクは同時に死柄木(CV:内山昂輝)を閉じ込めた檻(おり)をワープゾーンに押し込め、同じ場所にワープするはずだったが、デクは別のワープゾーンに引っ張られ、姿を消してしまうのだった。そしてデクが着いたのは、トガヒミコ(CV:福圓美里)のいる場所だった。

トガヒミコに引っ張られ、計画外の場所に移動してしまうデク

◆フェーズ2へ

雄英高校上空には、『天空の棺』と呼ばれる空に浮かぶ砦(とりで)が作られていた。そこにワープさせられてくる死柄木。「ジーパン!やべぇ!やられた…!デクがいねぇ!」とベストジーニスト(CV:緑川光)に伝える爆豪。当初の計画が大幅に狂い動揺する一同だが、ミルコ(CV:木下紗華)は「いいからやろうぜ!もう始まってんだ。有史以来の最強の敵(ヴィラン)との戦いがよぉ!!」と言うのだった。

『天空の棺』へとワープさせられる死柄木(画像は第1話より引用)

死柄木の“崩壊”を防ぐための装置が張り巡らされている。更には上空に浮いていても、破壊された地面はすぐに修復されるようになっていた。ここは死柄木を倒すために作られた『天空の棺』なのだった。

このシステムが可能となったのはサポート科の発目明(CV:櫻井しおり)のおかげ。発目が校長の考案した避難システム“崩壊”対策に加え、区画ブロックを更に小分けしてドローン化するアップグレードプログラムを構築。そして流通の壊滅による資材不足は八百万百(CV:井上麻里奈)の個性“創造”を使い、施工期間の短さはセメントスの個性“セメント”で。更に動力と電磁バリアの莫大(ばくだい)なエネルギー問題は上鳴電気(CV:畠中祐)の個性“帯電”と吹出漫我の個性“コミック”などから供給されていた。

これまでに積み上げられたすべてが『天空の棺』を動かしているのだった。「名誉でも栄光でもない。ただ来る明日を守らんとする者たちが動かしている。貴様の破壊を拒む者たちが、だ!!」そう死柄木に言うベストジーニスト。

サポート科の発目明(画像は第4話より引用)

ヒーローたちから次々と繰り出される攻撃を受ける死柄木。「おもちゃ自慢はそこまでだ。衝撃波で…」そう言い手のひらを差し出すが、そこへ爆豪が来て「無駄だよ。蛇空でのクソゲーを忘れたか!?」と叫ぶと、個性が使えないことに気が付く死柄木。後ろを振り向くとそこには物間寧人と相澤の姿が。

「フィーフィフィフィフィ。“抹消”が嫌いなんだってねぇ!?ラスボスさん!!」そう言う物間の手は相澤の手と触れている。片目を失って使えなくなった相澤の個性を物間がコピーし、相澤に触れていることで物間の個性が使用できる制限時間5分をクリアできるのだった。ここまで状況を整えた上で、デクを中心に有利を取る前提だったが、肝心のデクの姿が見当たらなかった…。

反撃に出た死柄木は、「お前はかっこいいやつだと思ってた。ホントがっかりだぜ、イレイザーヘッド」。そう言って、自身の身体から無数に生え出てくる指の塊でミルコをたたき潰すのだった。

◆フィクサー!?脇役の個性と呼ばれた物間寧人の大活躍にSNS「笑い方完全に敵(ヴィラン)側じゃん!」

最終決戦のキーマンとなった物間にSNSでは「初めて物間寧人をカッコいいと思った瞬間。こんな顔するんや…」「物間くんかっこよすぎた…良すぎて泣いちゃった」「物間くん大活躍。生き生きしててうれしいね。脇役じゃない、みんなが主役」と、物間の活躍が大きな注目となった。

アニメ『僕のヒーローアカデミア 7期』第145話『INFLATION』は、6月15日(土)夕方 5時30分より読売テレビ・日本テレビ系全国 29 局ネットにて放送。

アニメ『僕のヒーローアカデミア 7期』
放送:毎週土曜夕方 5:30 読売テレビ・日本テレビ系全国 29 局ネット ※一部地域を除く
配信:各動画配信サービス 毎週土曜よる 6:00 最新話順次配信

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画像提供:©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

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