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スパイクを放つ古賀紗理那(撮影・中村太一)
日本バレーボール協会は14日、女子日本代表のパリ五輪出場が確定していたと発表した。国際バレーボール連盟から通知を受けた。日本は6大会連続14度目の出場。主将でエースの古賀紗理那(NEC)=熊本県大津町出身=は協会を通じて「素直にうれしい」と、喜びを示した。
14日は北九州市内で15日のセルビア戦へ向けて調整を行った。古賀は「残り2戦の結果次第で世界ランキングが変わるので気を引き締めて戦う」とコメント。五輪出場枠は残り5で、1次リーグ終了後の17日付世界ランクで正式に決まる。
五輪の悔しさは五輪で晴らす。前回東京大会1次リーグ初戦のケニア戦で右足首を捻挫。そのままコートを去らざるを得なかった。「悔しさはずっと持っている」。2戦を欠場して強行出場も、1勝4敗で25年ぶりの1次リーグ敗退を喫した。
一時は代表を退くことも考えたが、雪辱への思いが勝った。東京五輪後に復帰した真鍋監督に主将を要請され、当初は受諾を悩んだというが「敗戦からはい上がり、チームも自分も強くなる」と覚悟を決めた。
自他ともに認める「人見知り」。それでも周囲と積極的にコミュニケーションをとり、チームをまとめることに心を砕いた。同時に個の力の向上に励む。世界の舞台で得点を重ねるために、高い打点でのスパイクの追求を厳しく自身に課した。
1日600回にも及ぶ腹筋で体幹などを強化。「空中姿勢も良くなり高く跳べるようになった」。体感でボール1個分高くなったというエースの存在は頼もしい。パリで12年ぶりの表彰台めがけて跳ぶ。(山田孝人)