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「国際卓越研究大学」について、その概要から説明する。
そもそも、国際卓越研究大学の制度とは、文部科学省が行う世界トップレベルの研究力実現に向けた取り組みのこと。
「国際卓越研究大学」とは
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背景にあるのは日本の大学の研究力の低下。
世界で注目度の高い論文数のランキングを見ると2000年からの15年で日本は4位から11位に順位が下がっている。
では、海外ではどのようにして研究力を高めているかというと…
海外を参考に 大学の研究が作る“好循環”を目指す
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まずは大学に資金を助成。そうすることで世界トップレベルの人材を確保。その結果、研究力が上がり高い研究成果を生む。
この「好循環」を日本でも作ろうというのが、「国際卓越研究大学制度」だ。
名だたる大学の中から「東北大学」が第一号認定へ
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そこで文科省は2022年から公募を開始。
まず、申請があったのは「早稲田大学」や「名古屋大学」などの10大学。
そこから去年の9月に「東京大学」、「京都大学」、「東北大学」の3校に最終候補が絞られた。
そして14日、文科省の有識者会議が国際卓越大学にふさわしいと「東北大学」を第一号に選んだと発表した。
では、なぜ東北大学が選ばれたのか。
なぜ東北大学が選ばれた?
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まず、東北大学は年間約100億円の助成が最長25年間受けられる。
その助成金を使って、東北大学が掲げている目標の一部がこちら。
まず1つ目は東北大学が発表する論文のうち世界で注目度の高い論文の割合を約2.5倍にすること。
その実現のために研究室の数を今の倍以上の1800ユニットに、博士課程学生数も現在のおよそ倍の6000人に増やそうとしている。
もう1つは研究の委託、または共同研究によって民間企業から得られる収入(=共創事業収入)を約10倍に増やすこと。
東北大では、キャンパスの中に企業の研究拠点を増やすことや、スタートアップの支援に力を入れたいとしている。
こういった内容を具体的な数値目標とともに文科省に示したことが今回東北大学が選ばれた理由となっている。
冨永総長は「大学の研究と東北の企業が密接につながることで、新しいものを生み出したい」と語っていた。
これから東北大学の注目度は高まっていきそうだ。