保護司の取り組みに広く理解を 担い手の確保も課題…保護司に対する聞き取りも計画【長崎】

県内の保護司などが知事を表敬し、来月の「社会を明るくする運動」をPRしました。

知事を表敬したのは犯罪や非行をした人の更生を支援する保護司でつくる、県保護司会連合会などの関係者7人です。

7月の犯罪や非行のない社会をつくろうと「社会を明るくする運動」強調月間を前に、ヒマワリをイメージした幸福の黄色い羽根を贈呈しました。

長崎保護観察所の梅木 正吾所長は「全ての国民がそれぞれの立場に置いて力を合わせることにより、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築いて参りましょう」と呼びかけ、大石知事も「社会で孤立させないことが重要。家庭・学校・職場・地域の皆様とこの運動を盛り上げて、誰もが安全で安心して暮らせるような長崎県を作っていきたい」と話しています。

5月には滋賀県大津市で保護司の男性が保護観察中の男に殺害される事件が起きています。保護司は民間のボランティアで、全国同様、県内でも定員を下回っていることから、事件により担い手不足に拍車がかかるのではないかと懸念されています。

県福祉保健部福祉保健課の野田 希企画監は「痛ましい事件があって、とても悲しい事件、出来事だと思っている。(人材確保について)県としても、サポートができるところはしっかりやっていきたいと思う」と述べています。

連合会では保護司を支援するため、今後聞き取り調査などを計画しています。

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