今大会絶対に見逃せないのは誰? EURO2024を彩る魅惑のベテランと若手たち! 英専門メディアがそれぞれの「注目すべき11人」を選定

6月14日からドイツで1か月間にわたって開催されるEURO2024では、欧州大陸から集結した選りすぐりのタレントたちがいかなるパフォーマンスを発揮するかが、大きな興味のひとつとなるだろう。経験と実績が兼ね備わったスーパースターから、これから磨きをかけられていく原石たちまで、絶対に見逃せない選手は出場24か国の中に多々存在する。

ちなみに今大会の登録メンバーでは、最年長は41歳で5度目の大会に臨むポルトガルのペペ、最年少はバルセロナでもレギュラーの座を掴んだ神童で、今大会は学校の宿題を合宿地に持ち込むことなども話題となっている16歳のラミン・ヤマル。2人は親子ほどに年齢が離れており、このイベリア半島の両雄が対戦することになれば、またひとつ見どころが提供されるかもしれない。

英国のサッカー専門メディア『Football365』は、大会開幕前の段階における、ベテランと若手の注目すべきイレブンをそれぞれ選定。前者は31歳以上、後者は21歳という年齢制限を設け、ともに異なる魅力を有するチームを形成した。まず、ベテランチームの顔ぶれは以下の通り。

GK:マヌエル・ノイアー(38歳/ドイツ)
RB:カイル・ウォーカー(34歳/イングランド)
CB:フィルジル・ファン・ダイク(32歳/オランダ)
CB:アントニオ・リュディガー(31歳/ドイツ)
LB:デイリー・ブリント(34歳/オランダ)
DM:トニ・クロース(34歳/ドイツ)
CM:ルカ・モドリッチ(38歳/クロアチア)
CM:ケビン・デ・ブライネ(32歳/ベルギー)
AM:アントワーヌ・グリーズマン(33歳/フランス)
ST:クリスチアーノ・ロナウド(39歳/ポルトガル)
ST:ロベルト・レバンドフスキ(35歳/ポーランド)

30代後半の選手が3人も名を連ねているが、ノイアーは今回もマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンを抑えてレギュラーとして「間違いなく最後のEURO」(同メディア)に臨み、今なお「クロアチアの守護神」であるモドリッチ、史上最多6度目の出場をはじめ、あらゆる記録の更新が期待されるロナウドと、いずれも主力としてチームの躍進の鍵を握ることになる。

そして、今大会をもって現役生活に別れを告げることになるクロースも、多くの注目を集めることになるのは間違いない。今年3月の代表復帰でいきなり活躍を見せて母国代表を上昇気流に乗せ、こちらも自国開催でタイトルを狙う上で重要な役割を担うはずであり、一時たりともそのプレーを見逃したくないところだ。
続いて、以下が若手イレブンのメンバー。

GK:バルト・フェルブルッヘン(21歳/オランダ)
CB:ゼノ・デバスト(20歳/ベルギー)
CB:イリア・ザバルニー(21歳/ウクライナ)
CB:アントニオ・シウバ(20歳/ポルトガル)
CM:エドゥアルド・カマビンガ(21歳/フランス)
CM:ペドリ(21歳/スペイン)
RW:ジャマル・ムシアラ(21歳/ドイツ)
AM:フロリアン・ヴィルツ(21歳/ドイツ)
AM:ジュード・ベリンガム(20歳/イングランド)
LW:ラミン・ヤマル(16歳/スペイン)
ST:ベンヤミン・シェシュコ(21歳/スロベニア)
若いとはいえ、ほとんどが所属クラブではすでにその地位を確立している選手であり、ベリンガムは加入1年目でマドリーの欧州制覇に大貢献し、ヴィルツはレバークーゼンのブンデスリーガ初優勝の原動力となった。またカマビンガは、2年前のカタール・ワールドカップで途中交代ながらも決勝でプレーするなど、すでに大舞台の経験を備えており、ペドリ、ヤマルもバルサという強豪で主力の座を勝ち取っている。

彼らに比べて、フェルブルッヘンはまだブライトンでレギュラーではなく、またアンデルレヒトのデバスト、ボーンマスのザバルニー、ベンフィカのA・シウバ、RBライプツィヒのシェシュコはまだ知名度で劣るが、すでにW杯出場を果たしている選手もいるなど、彼らも若くしてその才能を開花させており、ドイツでのさらなる飛躍が期待される。

構成●THE DIGEST編集部

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