初対面の女子高生をつり橋からいきなり突き落とす…旭川「黒ギャル」の家庭環境

14日午前、送検のため北海道旭川東署を出る内田梨瑚容疑者(C)共同通信社

殺害動機はSNSの写真の無断使用で、初めて会った女子高生に難癖をつけ、川から突き落としていた。

4月19日未明、北海道旭川市の神居古潭にあるつり橋から留萌市の村山月さん(17)が10メートル下の石狩川に落とされ、殺害された事件。殺人容疑などで逮捕された旭川市の無職・内田梨瑚容疑者(21)ら仲間4人と村山さんは、SNSでやりとりするだけの間柄だったようだ。

梨瑚容疑者らは前日18日に村山さんを呼び出し、車で連れ回して監禁。わいせつな行為をして金品まで脅し取ったというが、なぜ無許可で写真をアップしたぐらいで、命まで奪わなければならなかったのか。

友人らによると、梨瑚容疑者は小学生の頃からヤンチャで気が短く、腹が立つと鋭い目つきで相手を睨みつけ、口汚くののしり、いじめることもあったという。その一方で明るく社交的な性格で、すぐ仲間と打ち解け、後輩たちの面倒見も良かったようだ。

「ただ最近は派手な連中と頻繁に飲み歩き、ささいなことでモメることもあったそうです」(知人)

梨瑚容疑者は父と母と兄の4人家族。18年ほど前、現在の住まいに引っ越してきた。

「お父さんは55歳ぐらいで、土木とか金属スクラップの回収などの仕事をしていて、あちこち飛び回っていた。お母さんも介護などの仕事に就いて、両親が家を留守にすることが多かったようです。お兄ちゃんもパッと見はヤンキーぽかった。お父さんの趣味は古いバイクをいじること。休日は仲間とツーリングに出かけていたが、マフラーを改造していたので、とにかくうるさかった。肩付近にタトゥーがあり、見た目も短髪で真っ黒に日焼けしていて顔も雰囲気もいかつかったので、ちょっと怖いなと思っていました」(近隣住民)

■梨瑚容疑者のSNSは大荒れ状態

梨瑚容疑者が「黒ギャル」にふんして投稿していたSNS画像には、逮捕後、<人殺し><橋落としリコ><殺人犯になってみた><人生終了!>という書き込みがあふれ、大荒れ状態。

梨瑚容疑者を幼少期から知る女性は、信じられない様子でこう語った。

「りこちゃん? いい子よ。小さい時から知ってますけど、ちゃんと挨拶もするし、ニコニコしてとってもいい子でしたよ。もうビックリ。どこまでが真実なのか分からないし、何か聞かれてもむやみにお答えすることもできません」

梨瑚容疑者と村山さんの間にどんなトラブルがあったのか。2人がSNSで知り合わなければ、尊い命が奪われることもなかったのかもしれない。

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