大分市戸次地区でゴボウの収穫が最盛期 「新物の香り楽しんで」【大分県】

畑をショベルカーで掘り起こし、土の壁からゴボウを引き抜く渡辺さん一家=大分市中戸次
畑をショベルカーで掘り起こし、土の壁からゴボウを引き抜く渡辺さん一家

 【大分】大分市戸次地区で、特産のゴボウの収穫が最盛期を迎えている。大野川の氾濫で土と砂が混ざり合う土壌になった同地区では、白くて柔らかく、風味が強いゴボウが育つ。収穫は7月下旬ごろまで続く。

 JAおおいた中部ごぼう部会(藤内正光部会長)では9戸が合わせて約4ヘクタールで「白肌ごぼう」を栽培している。今季は約72トンの収穫を見込んでいる。

 同市下戸次の渡辺新太郎さん(49)=同部会副部会長=の畑では、ゴボウの列に沿ってショベルカーで深さ約1メートルの溝を掘り、次々と1メートルほどに育った根を引き抜いていった。

 昨年11月に種をまき、保温と霜よけのビニールをかけて冬を越した。渡辺さんは「春先の長雨の影響が心配だったが、上質な物に仕上がった。新物は特に香りが強いので、ぜひ味わってほしい」と話している。

 地区内の選果場で箱詰めされ、県内のほか、関西や福岡に出荷される。

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