園児が船長らと交流 クルーズ客船乗組員 あがりみち保育園訪問

相撲で園児と交流するクルーズ客船の乗組員=14日、境港市中野町のあがりみち保育園

 境港市の境港に国際クルーズ客船「ヘリテージ・アドベンチャラー」(8445トン)が寄港した14日、同船の乗組員が同市中野町のあがりみち保育園(藤川智子園長、84人)を訪れ、園児らと相撲を取ったりスイカ割りを楽しんだりして交流した。

 同園は園児に外国への関心を高めてもらおうと、10年前から国際クルーズ客船の乗組員と交流。3日に境港に寄港した同船の船内を見学した際、園児らが船長に招待状を渡し、コロナ禍で中断していた園への訪問が5年ぶりに復活した。

 この日はポーランド人のヤサカ・リシュツキ船長(51)ら多国籍の6人が来園し、年長児22人が「ウエルカム」と英語で歓迎。こま回しや縄跳びなどで一緒に遊び、相撲では乗組員が園児らに押し倒されると歓声が上がった。

 スイカ割りでは、目隠しをした乗組員を園児らが「ライト」「レフト」と声を出して誘導。リシュツキ船長は「小さい子どもと接し、とても楽しい時間を過ごせた」と喜んだ。

 江尻理紗ちゃん(5)は「いろんな国の人と遊べて楽しかった」と笑顔。藤川園長は「生の英語に触れ、子どもたちが世界に目を向けるきっかけになったのでは」と話した。

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