パパは車でおむつ替え… 保健センターにケアルーム設置へ、長生村が資金募集

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 長生村は、赤ちゃんのおむつ替えや授乳ができる「ベビーケアルーム」を保健センターに設置するため、購入費用をふるさと納税の仕組みを使って募集している。センター内にスペースがないため、仕方なく車の後部座席で赤ちゃんのおむつ替えをしている父親の姿を保健師が目の当たりにし、設置を提案した。

 村によると、同センターには健診などで乳幼児と保護者が訪れるが、おむつ替え台は女性用トイレの中。2階の授乳室が空いていれば男性でも赤ちゃんのおむつ替えはできるが、利用には抵抗感があった。

 村は昨年11月、長生地域の他の6市町とともに、子育てしやすい環境づくりを目指す「ベビーファースト宣言」を行っており、「パパでも抵抗なく利用できるベビーケアルームを整備したい」と考えた。

 同ルームは高さ約2メートル、幅約1メートル80センチ、奥行き約90センチ。資金募集の目標金額は1台分の設置費用350万円。募集期限は8月17日。目標金額に到達しなくても、村の予算と集まった資金を活用して本年度中に設置する考え。担当者は「保健センター以外の場所にも順次整備していきたい」と説明している。問い合わせは村企画財政課(電話)0475(32)4743。

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