他人カード悪用、大量購入 千葉県警、容疑で中国人逮捕 被害相談額1000万円

千葉県警本部

 不正に他人のカードで注文した商品の受け取りを指示したとして、千葉県警は、私電磁的記録不正作出・同供用と窃盗の疑いで、さいたま市に住む無職の中国籍の男(39)を逮捕した。容疑者は黙秘している。県警サイバー犯罪対策課は、中国人グループが転売目的で商品の注文を繰り返していたとみて捜査している。

 逮捕容疑は仲間と共謀して2022年8月12~14日、不正に入手したいずれも県内に住む男女4人のデビットカード情報を悪用し、ショッピングサイトで勝手に10回にわたり化粧水など829点(販売価格計約64万円)を注文。配送先のさいたま市内のマンションで受け取り、盗んだ疑い。

 同課によると、22年8月中旬ごろ、金融機関から利用者43人の不正利用被害(計約1千万円)に関する相談があり、捜査を開始した。同課は今回の4人以外の被害も関連があるとみて調べている。

 容疑者は注文役とみられる人物から連絡を受け、別の中国人男性に荷物を受け取るよう指示した疑いが持たれている。容疑者らは中国の通信アプリ、微信(ウィーチャット)で連絡を取り合っていた。この男性のスマートフォンの通信履歴などから容疑者の関与が浮上したという。(本紙・千葉日報オンラインでは実名)

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