富永啓生が「カリーブランド」と契約 ”神”のアドバイスが心の支えに

会見に出席した富永啓生

バスケットボール男子日本代表でネブラスカ大を卒業した富永啓生(23)が15日、大手スポーツメーカーのアンダーアーマーが展開する、米プロバスケットボールNBAウォリアーズのステフィン・カリー(米国)のシグネチャーブランドである「カリーブランド」とパートナーシップ契約を結んだことを発表した。

富永はこの日、都内で会見に出席。「最初にオファーを聞いたときは信じられなくて、すごくうれしい気持ちになった。自分が一番尊敬している選手のブランドのオファーをもらえるのは、すごく光栄なことです」と満面の笑みを浮かべた。

アンダーアーマーの日本総代理店である株式会社ドームの北島義典CEOも会見に同席。契約の経緯について「もともと富永選手が(愛知・桜丘)高校3年だった2018年に、日本でカリーイベントがあってそこに参加してもらった。19年にも参加してもらって、アンダーアーマーとカリーとの縁が非常に深まった。その後(富永が)米国に行って、慣れない環境の中で米国のほかの選手と一緒に立ち向かう、彼の果敢なチャレンジ精神に共感してこの度契約させていただきました」と説明した。

カリーと同じく、精度の高い3点シュートが持ち味の富永は「自分の中で、カリー選手を一言で言い表すなら〝神〟という言葉が一番最適だと思う。(19年に)渡米する前に、カリー選手から『自分のやるべきことをやり続けろ。どんなつらいことがあっても、諦めずに頑張り続けろ』というアドバイスをいただいた。米国で5年間プレーしてきたけど、その言葉が毎回つらい時に支えになった」。尊敬するスーパースターへ、感謝の思いを明かした。

今後はNBAの登竜門とされる7月のサマーリーグに参加せず、パリ五輪前の日本代表の活動に専念する。「まずは直近でパリ五輪が控えているので、そこに全集中して日本のバスケットを盛り上げたい。小さい頃からNBA選手になるのが大きな夢だし、目標を達成できるように頑張りたい。カリー選手とコート上で対戦するのが楽しみです」と抱負を語った。

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