伊方の海で天然記念物「クロキヅタ」観察 宇和島東高生物部の16人

係留ロープに繁茂するクロキヅタを観察する宇和島東高生物部の生徒ら

 豊かな愛媛県・南予の海を守ろうと宇和島東高校生物部16人が15日、伊方町仁田之浜を訪れ、海藻類としては唯一国の天然記念物に指定されるクロキヅタの観察など、地元漁師らと貴重な自然環境の現状を調査した。

 同町仁田之浜のクロキヅタは植物学者の野村義弘(西予市三瓶町出身)が1954年に確認した。学術上貴重な発見として、75年には町の天然記念物に指定された。茎から伸びる葉のへり部分にノコギリの刃に似た切れ込みが並ぶのが特徴。

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