【マーメイドS/穴ライズ】前日“6人気”前後の妙味 「近走の敗因は明らか、恵まれた斤量で大幅ジャンプアップも」

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第29回マーメイドS(GIII、京都芝2000m)は、毎年のように高配当が飛び出すレース。牝馬同士のハンデ戦+季節の変わり身の施行時期が予想を難しいものとしている印象だ。

本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに、マーメイドSの穴馬候補をピックアップ。ここでは「タガノパッション」を取り上げる。

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■タガノパッション

3走前の愛知杯は、8番人気ながらミッキーゴージャスから0秒1差の2着に激走。タフな流れの中、持ち前の持続力の高さで、最後までしぶとく勝ち馬に食らいついてみせた。斤量差があったとは言え、3着コスタボニータには先着を果たしている。

この勢いに乗って重賞初制覇が期待されたが、中山牝馬Sと福島牝馬Sに出走し、いずれも掲示板にわずか及ばずの6着。2走前はチグハグな競馬、前走は前残り馬場に泣かされてしまった。近走の敗因は明らかなだけに、度外視していい結果と言える。

今回はミルコ・デムーロとの初タッグ。この馬自身、取り口が固まっているだけに、戦法の決め打ちができる鞍上は魅力だ。愛知杯の1、3着馬は斤量増なのに対し、こちらは同斤53キロ。恵まれた斤量で大幅ジャンプアップまであっていい。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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