【16日(日)】30℃以上真夏日続くも大気不安定 午後中心に晴れ間あっても急な激しい雷雨注意

16日夜の発雷確率

 16日(日)昼間は日差しが届き、最高気温は30℃以上の真夏日になる所が多い見通し。ただ、次第に大陸から上空に寒気を伴った低気圧が近づくため、大気の状態は非常に不安定となりそう。北海道の日本海側は朝から、昼前からは西日本から東北の広い範囲で晴れ間があっても急な激しい雨・落雷・竜巻などの激しい突風や降ひょうなどに注意が必要だ。

全国5地点で35℃以上の猛暑日に

15日午後5時までの最高気温

 15日(土)は日本海側を中心に晴れたことに加えて、南風が山を越えて気温が上がるフェーン現象の影響で気温が上昇。午後5時までの最高気温は新潟県長岡市長岡で35.4℃、新潟県新潟市秋葉区で35.3℃など北陸を中心に5地点で35℃以上の猛暑日となった。

 また、秋田県北秋田市鷹巣で34.1℃まで上がり、1976年からの統計開始以来6月としては最も気温が高くなるなど、全国8地点で6月の観測史上1位の値を更新した。

日差し届き暑さ続くも 天気急変おそれ

16日午前9時の予想天気図と16日の天気予報

 15日(土)は梅雨前線がやや北上しており、前線上には低気圧が発生している。この低気圧が16日(日)にかけて東へ進むため、15日(土)夜から16日(日)明け方ごろは近畿から関東にかけて雨が降る見通し。日中は日差しの届く所が多く、最高気温は30℃以上の真夏日になる所が多い予想だ。東京都心は30℃、大阪や名古屋などは32℃まで上がる見込み。引き続き熱中症に厳重な警戒が必要だ。

16日夕方の発雷確率と積乱雲が近づくサイン

 ただ、大陸からは上空に寒気を伴った低気圧が近づいてくる見通し。この低気圧の影響で、北海道の日本海側は朝から、昼前からは西日本から東北の広い範囲で大気の状態が非常に不安定になりそうだ。特に午後は発雷確率が高く、晴れ間があっても急な激しい雨・落雷・竜巻などの激しい突風や降ひょうなどに注意が必要。急に黒い雲が近づいてきたり、冷たい風が吹いてきた際には天気が急変するサインとなるため、すぐに頑丈な建物内に移動した方がいいだろう。

次の週末までには各地ようやく梅雨入りか

18日(火)午前9時の雨の予想。

 沖縄では本島を中心に19日(水)ごろにかけて曇りや雨が続くものの、20日(木)以降は晴れる日が続く見込み。沖縄ではほぼ平年通りの梅雨明け発表になりそうだ。 

また、だんだん梅雨前線は本州付近に停滞しやすくなり、18日(火)は西日本を中心に大雨となるおそれがある。このタイミングで、九州北部・中国・近畿では平年より大幅に遅い梅雨入りの発表があるかもしれない。

関東甲信地方の10日予報

 加えて東海から東北にかけても22日(土)以降は雨が続く見通しのため、次の週末までにはようやく各地で梅雨入りの発表がありそうだ。なお、関東甲信では22日(土)に梅雨入りした場合、2007年と1967年に並んで過去最も遅い梅雨入りとなる。 本格的な大雨シーズンが近づいているため、ハザードマップや防災グッズなど大雨への備えを確認しておきたい。

(気象予報士・鈴木悠)

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