【広島】新井監督 3連勝で交流戦勝ち越し確定も「7年ぶり?私、そういうの知りませんから」

チームに手応え十分の広島・新井監

2年目で新井政権初の交流戦勝ち越しだ。広島は15日の楽天戦(楽天モバイル)を4―3で逃げ切って3連勝。これで今季の交流戦通算成績を10勝7敗とし、16日の最終戦1試合を残して勝ち越しを決めた。

15日の楽天戦も前夜の延長戦勝利で勢いに乗るチームは、2回に二死から9番・二俣翔一外野手(21)から2連続適時打で2点を先制すると、6回にも坂倉将吾捕手(26)、堂林翔太内野手(32)の適時打で4―0と突き放し、試合の主導権を握った。

先発・玉村昇悟投手(23)は6回まで楽天打線を無失点。球数が80球を越えた7回に3連打を食らって3失点したが、救援陣が後続と8回以降の終盤をきっちりと無失点でしのぎ、逃げ切った。今季4試合目の先発で7回途中、8安打3失点でまとめた左腕は、昨年の8月20日の巨人戦以来となるうれしい今季初白星となった。

就任1年目の昨季は9勝9敗。チームとしては7年ぶりとなる交流戦の勝ち越しとなったが、新井貴浩監督(47)は「7年ぶり? 私、そういうの知りませんから。記者の皆さんが言ってること。昨年も言いましたけど、私は全く知らない。自分のたちのチームは戦えると思っているので」と自らは交流戦への苦手意識は〝全くない〟ことを重ねて強調。

とはいえ、4カード連続の勝ち越し、交流戦の勝ち越しを決めた一戦には「楽天さんは(交流戦の)首位だし、勢いのあるチームに勝ち越せたというのは、自信にしていいと思う」とキッパリ。貯金を今季最多の「8」とした試合後に、すこぶる上機嫌だった。

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