皇后さま ガザでの活動報告に感極まり… 愛子さまもスタッフとして参加 全国赤十字大会

皇后さまは5月15日、東京・渋谷区で行われた「全国赤十字大会」に臨まれました。

皇后さまは日本赤十字社の名誉総裁を務められています。

大会には名誉副総裁の秋篠宮妃紀子さま、常陸宮妃華子さま、寬仁親王妃信子さま、高円宮妃久子さまも出席されました。

式典では赤十字の活動に貢献した個人と団体が表彰され、皇后さまは受章者の代表13人に賞状などを手渡されました。

つづいて活動報告が行われ、能登半島地震の被災地で炊き出しなどのボランティア活動を行った石川県金沢市の大学生が登壇しました。

金沢星稜大4年・大久保百茄さん:
募金活動も続けながら、自分たちにできることを仲間と模索し、さらに能登への支援に繋がる活動を行っていきたいと考えております。

また、激しい戦闘が続くパレスチナ自治区のガザで医療支援を行った看護師も活動を報告し、皇后さまはじっと耳を傾けられていました。

大阪赤十字病院 川瀬佐知子 看護係長:
特に激しい攻撃が続く時は、後悔しないよう、寝る前に家族にメッセージを送り、もう目覚めないかもしれない、そう覚悟を決めて目をつむりました。奇跡的に私には明日が訪れ、今こうしてここに立っています。しかし、その恐怖の中、明日を迎えることができない人がたくさんいます。明日が来ることを疑うことなく、大切な人たちと一緒に穏やかに眠りにつく日が来ることを心から願います。

式典後、皇后さまは発表をした2人と懇談し、活動について話を聞かれました。

大久保さん:
(地震の時)「揺れたと思うんですけど、どうでしたか」と聞かれまして、私は(金沢市の)自宅にいて立っていられないほど恐怖感がありました、とお答えしました。

川瀬さん:
「現地の人はどうしていますか」とおっしゃっていただいた時に、現地のスタッフのことを考えてくださっているということに気持ちがうるっときました。

「大変な環境でしたでしょう」と声を掛けられた皇后さま。2人の活動を労っていらっしゃいました。

愛子さまも会場へ…スタッフとして運営に携わられる

この日は、4月から日赤に勤務されている愛子さまも式典会場へ。関係者の誘導や案内を行うなど日赤職員として大会を支えられました。

皇后さまは、愛子さまがスタッフとして運営に携わったことをうれしく思われたということです。
(「皇室ご一家」5月26日放送)

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