バレーボール女子日本代表がセルビアにストレート勝ち 満員ファンの祝福ムード パリ五輪確定後初戦で本番へ好スタート【ネーションズリーグ】

第1セット、スパイクを決め、喜ぶ石川真佑(撮影・中村太一)

◆バレーボール ネーションズリーグ女子福岡大会1次リーグ最終週 日本3―0セルビア(15日、北九州市西日本総合展示場)

14日にパリ五輪の出場が確定した日本がセルビアに3―0(25―22、25―18、25―15)でストレート勝ちを収め、7月に開幕する本番に向けて好スタートを切った。

日本は8勝3敗。昨年の予選で五輪出場権を手に入れているセルビアはフルメンバーでの参戦ではないが、本番で対戦する可能性もあるライバルに土をつけた形だ。福岡大会は16日が最終日で、日本は2021年の東京五輪で金メダルに輝いた米国と対戦する。

スタートは岩崎こよみ(埼玉上尾)林琴奈(JT)古賀紗理那(NEC)=熊本県大津町出身、石川真佑(ノバラ)山田二千華(NEC)荒木彩花(久光)=福岡県大野城市出身、リベロは福留慧美(デンソー)が入った。

第1セット序盤は高さのあるセルビアの攻撃が効果的に決まり先行した。それでも荒木の単独でのブロックポイントなど粘り強い守備で対抗し、競り合いながら中盤に突入。終盤まで互いに点を取り合う展開が続く中、古賀が要所で決めるなどして逃げ切った。

第2セットは立ち上がりから日本が主導権を握った。古賀の豪快なスパイクのほか石川のエースも飛び出してリードを奪った。林のサーブも冴えた。中盤に4連続失点する場面もあったが序盤のリードも効いて日本が連取。勝利に王手をかけた。

第3セットは3―3から山田や古賀らの得点で一気に4連続得点をマークしてリードを構築。その後古賀はブロックを決めてガッツポーズを繰り出すシーンもあるなど、試合の流れをつかんだまま押し切った。

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