まさか…バレー女子日本代表、カナダに2セット連取から痛恨フルセット負け パリ切符お預けに【ネーションズリーグ】

第1セット、得点が決まり喜ぶ石川真佑(4)ら日本の選手たち(撮影・中村太一)

◆バレーボール ネーションズリーグ女子福岡大会1次リーグ最終週 日本2―3カナダ(13日、北九州市西日本総合展示場)

日本がカナダに2―3でフルセット逆転負けを喫した。2セットを連取したものの、連続で取り返された。勝てば五輪が決まる運命の一戦で手痛い敗北を喫し、出場権の獲得はお預けとなった。

第1セットの序盤はカナダのバンライクとグレイが中心となった強打が際立った。4連続で失点を喫するなど劣勢に立ったが、5―8からエースで主将の古賀紗理那(NEC)=熊本県大津町出身=がレシーブが乱れて、後方からとなったトスをにも機敏に対応して決めきるなど少しずつ流れを取り戻した。その後は石川真佑(ノバラ)らの活躍もある中でシーソーゲームとなったが、終盤の連続得点で抜け出した日本が第1セットを奪った。

第2セットは先制こそ許したが宮部藍梨(姫路)らが活躍し4連続得点で一気に逆転。宮部はその後ブロックポイントも挙げた。林琴奈(JT)も要所で効果的な得点を決めた。ところが反攻に転じたカナダに苦しめられ、中盤まではビハインドを背負う展開もあったが、地力の高さを示して逆転。途中出場の井上愛里沙(姫路)も存在感を示して競り勝った。

第3セットは序盤に3―7とリードされた。眞鍋政義も流れを変えるべく、セッターの関菜々巳(日本協会)を投入。粘りながら競り合いに持ち込んだが、終盤に突き放されてこのセットは失った。

第4セットは林の好レシーブから荒木彩花(久光)=福岡県大野城市出身=が決めきったほか、井上も豪快なスパイクを披露。カナダの攻撃も破壊力を保っていたが日本も粘り強い守備で対抗した。互いに得点を取り合う展開が続いたが、日本は流れをつかみきることができずに屈した。

第5セットも荒木がブロックポイントを奪うなどし、古賀も豪快なスパイクを決めて会場には客席が揺れるほどの大歓声が巻き起こった。互いに譲らず得点の取り合いとなったが競り負けた。

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